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導入事例詳細

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実績

すばる望遠鏡 Hyper Suprime-Camの大口径フィルタ

写真:すばる望遠鏡1画像クレジット:国立天文台

写真:すばる望遠鏡2

日本真空光学はHyper Suprime-Cam(HSC)用に大口径フィルタを製作しました。
すばる望遠鏡はハワイのマウナケア山頂にあり、自然科学研究機構国立天文台が運用する口径8.2mの大型赤外線望遠鏡です。HSCはすばる望遠鏡の観測装置の一つで、116個のCCD素子を配置し、約8億7000万画素をもつ超広視野のデジタルカメラです。高さ3m、重さ3tの大きさで、1度に撮影可能な領域は満月9個分の広さに及びます。弱い重力レンズ効果を用いたダークマター分布調査や、遠方銀河の観測など様々なプロジェクトが進められております。

HSCのフィルタのサイズは直径600mmという大きさです。このような大口径なフィルタでは、フィルタ面内のどのポイントにおいても均一な分光特性が得られるように、ムラなくコーティングを施す必要があり、製造難易度がとても高く、開発期間に1年費やしました。ムラが無いコーティングをするために、成膜条件の調整を繰り返し、成膜分布の再現性の確度を高めることで、正確に膜厚コントロールをすることが出来るようになりました。
狭帯域バンドパスフィルターの他,rバンドの標準フィルターやCCDデユワー用のウィンドウもすばる望遠鏡でご使用いただいております。HSC用の大口径フィルター製造の経験は、現在の高い成膜技術に繋がっております。日本真空光学は今後もニーズに合わせた高精度のフィルタを提供することで、天文分野を始めあらゆる研究分野において貢献していきます。

実績概要

導入内容 すばる望遠鏡 Hyper Suprime-Cam
対象製品 ナローバンドパスフィルタ