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採用情報

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就職を志す皆様へ

卒業予定の皆様、
また就職をご検討の皆様。

日本真空光学株式会社より一言ご挨拶を申しあげます。
日本真空光学の和田と申します。
新春になりますと、私自身就職を志した日々を懐かしく思い出します。皆様の年齢に若返って、メ-カ-を目指す場合、何を機軸として判断するべきか、考えてみました。
二つの重要なポイントがあるように思います。

一つは、『生きていく業界に将来性があるか、譲っても凋落しないか?』と言うことだと思います。
今や日本は曲がり角にあると感じます。第二次世界大戦終了後、私達は米国を目標に、勤勉な生活を送りました。ただ一生懸命に働くことによって、昨日より今日、そして、今日より明日と、生活レベルが向上して行きました。資源やオリジナリテイに乏しい日本でしたが、がむしゃらに働き、製造や技術に色んな工夫を凝らして、産業を発展させました。数多くの業界が、世界でトップになりました。しかし生活が豊かになり、労働コストの競争力も消滅しました。外国に比し、資源もありませんし、知的創造力に欠ける所があるのでしょうか。従来競争力を誇って来た、化学・建設・重工業・半導体・鉄鋼など大抵の産業は下降線を辿っているようです。良く判りませんが、国家主導の重厚長大型から、民間自主のニッチ&最終消費材型へ移行して行くことが予想されます。しかし、例外が一つあります。日本の光産業は、長年に亘り世界市場を支配しているユニークな存在です。液晶表示素子、各種デイスプレイ、複写機、レンズなどの光学部品、レーザー、LED、デジカメ、DVD、CD、硝子デイスク、光ファイバー、など枚挙に事欠きません。この世界の日本メーカーは、強い国際競争力を持っています。これは事実です。日本真空光学は、この分野の老舗ですからその点で心配はありません。日本真空光学は、光学、光の多層薄膜の専門メーカーで、真空紫外から遠赤外に至る迄、あらゆる光学部品を製造販売しております。

もう一つの重要なポイントは、『己の能力を十二分に発揮し、技術やスキルを絶えず向上させる環境が得られるか?』だと考えます。変動の激しい今後の社会の趨勢を考えますと、皆さんに取って極めて切実な問題だと言わざるを得ません。
日本真空光学は、国内で最も伝統的な光学多層薄膜の会社です。光の波長の4分の1の厚さの薄膜を重ねますと光学干渉により、様々な光の細工が出来ることは理論的に遙か昔から人類は知っていました。しかしこの技術の実用化は、真空を実現する拡散ポンプの発明を待たなければなりませんでした。それは極最近で、1930年頃のことです。時代の要請から、最初の産業化は軍用で欧州・米国・日本同時に始まりました。望遠鏡や潜望鏡の反射防止膜を製造した技術者達が、第二次大戦後に所謂ベンチャービジネスを興しました。日本真空光学の始まりです。爾来40数年の経験を重ね、光学、光の多層薄膜の専門メーカーとなり、真空紫外から遠赤外に至る迄、広くデイスプレイ、レーザー、計測、バイオ、デジカメ、DVD、CD等々の分野に、光学部品を製造販売しております。
日本真空光学の技術力を示す一例を挙げましょう。
数年前の光通信の全盛期に、当社は光多重波通信DWDM用の超狭帯域フィルターの世界トップスリーでした。光多重波通信とは、物理的には一本の光ファイバーに複数の、場合によっては、100本、200本もの異なる波長を重ねて送り、情報伝送密度を一挙に拡大するシステムであります。稠密なものになりますと、波長間隔が約0.4ナノメートル、つまり、1ミクロンの1万分の4にもなり、クロストークをキチンと押さえ込んだ、シャープで急峻なフィルターが必要になって参ります。2000年頃に、これを量産できる専門メーカーは世界に3社しかありませんでした。この技術が今や他の様々な分野に応用されています。

技術者は日々新しい技術に挑戦し、互いに切磋琢磨しています。私達のフィルターは国内は勿論ですが、欧米を初めとする海外のお客様からも愛顧され、頼りにされております。

このような条件を満たした、若々しい日本真空光学を訪問下さるようお薦め致します。

2017年1月1日
代表取締役社長 和田賢憲